もしかして自分は「プチうつ上司」なのかなぁ〜とお思いのあなたへ。
「プチうつ上司」のあなたを元の「魅力的な上司」にプロデュースする 小林 徹です。
上司のあなたに,実務で即実践できるコーチング・スキルをご紹介しています。
そのスキルを活用されて,コミュニケーションによる人間関係の疲れを軽減して頂けましたら幸いです。
さて,本日は,「≪コーチング実況中継≫「プチうつ」休職から職場復帰(社会復帰)するのか?」の紙上コーチングをお届けしたいと思います。
「プチうつ上司」のあなたにとって,一つでも参考点が得られましたら幸いと考えております。
Q(コーチ):
今の素直な気持ちを聞かせてもらえますか?
A(プチうつ上司):
複雑な心境ですね。
Q:
複雑ですか。どんな感じですか?
A:
正直に言えば,できれば復帰したくないです。
Q:
復帰したくない。その理由を教えてください
A:
半年間も休職しましたから,職場の皆の目が気になるとかではなく,現状の働く時間として,AM7〜PM10まで,1日に15時間も会社に拘束されていることが異常の思えることと,昔のように従順な気持ちで働く意欲がわかないのです。
Q:
長時間労働が嫌と言う意味ですか?
A:
そうですね。
長時間労働が嫌になっていることは事実です。
しかし,自分のためにするのは,それほど苦痛とは感じません。会社に自分の人生の時間を切り売りするのが嫌なのだと思います。
Q:
今までのお話を伺っていると,職場において,自分の存在場所がないとか,人間関係が嫌だとかではなく,会社に雇われる身で,自分の貴重な時間を切り売りすることに我慢できないように聞こえます。
A:
その通りです。
今まで仕事は厳しいもの・辛いものと信じてやってきた思い込みが崩れたのです。
好きなものを仕事にして人生を楽しんでいる人が,世の中には多くいることが分かり,どうしても,今の職場に戻ることに決心ができないのです。
好きを仕事にしている人は,けっして順風満帆ではなく,地道な努力を積み重ね,辞めることも時には考えたと思うのですが,それを乗り越えて現在があることは理解しています。
自分には,努力を積み重ね,人よりも抜き出たユニーク・セイリング・プロポジション(USP)として,これですと声を大にして言えない情けないところがあることも分かっています。
一方,マネジメントの難しさ,人を動かす難しさ,などに関しては,休職中にある程度の答えを見つけ出せたので,それほど苦に思っていません。
Q:
では視点を変えてみましょう。
何の成約もなかったら,どんなお仕事をされたいですか?
A:
何の制約もなく,お金儲けをしない前提で言わせてもらえば,お友達の悩みを聴き,自分なりに整理して良きアドバイスをしたり,メール等で熱い語りを言葉で表現することをしたいですかね。
休職期間中にコーチングを学び,対人関係のコミュニケーションのコンプレックスは解消できたと思っています。
自分としてはマイナス状態から始め,次第にコーチングの良さに引き込まれてゆきました。
まさか,コーチングで起業することなど,以前の自分から見れば考えられないことになります。
しかし,今ひとつ自信がなく,自らの情報を大々的に発信できていない状況です。
また,コーチングスクールのメンバーとセッションをしても,良いときもあれば 悪いときもあり,自信を持ったり,自信をなくしたりと,気持ちが揺れ動いていると思います。
Q:
コーチングを学び,コミュニケーションのコンプレックスが解消できたことは,素晴らしいことです。
それだけでも,人生を好転させる原動力になると思いますよ。
自分の弱点を克服するなんて,そうそうできるものではありません。
率直な感想なのですが,何か喉に骨が詰まったような言い方に聞こえました。
コーチングに対する不安なのか,起業する不安なのか,それとも現在の職場から逃避したいのか分かりにくく,不明確に聞こえました。
A:
休職当初は,なぜ責任を放棄して逃げるのか,自分自身を責めまくりました。
しかし,この考えは間違いであることに気づきました。
部下の人生の選択はその人自身にあり,わたしがどうこうかかわれる問題ではありません。
そして,他人の価値観を変えることなど,そもそもがおこがましいことだと,時間がかかりましたが理解しました。
したがって,逃避という面はないと思います。
それよりも,自分の人生をもっと楽しく幸せに生きてもいいのではないかと強く思っているのです。
今一番の興味があるのは,コーチングになります。
コーチングとしては後発組になりますが,先発組みに対して何がメリットになるのか,自分でダメ出しの自己否定をしているのかも知れません。
まだ極めも足りないのですが,コーチングの限界として,人間の心理面をもっと理解することが必要と判断をしています。
Q:
不安要因が2つありそうですね。
1つが先発組みに対するあなたの良さが何かを明確にして自信を持つこと。
もう一つは,コーチングの限界。
人間の心理を知らないことに不安がある。
まず,コーチングのスキルは,どうすれば,先発組に追いつけると思いますか?
A:
スポーツと同じで,基礎体力をつけ,必要な筋力もつけ,試合本番を想定した練習を繰り返し,汗水たらしてとことん追求すること以外にないと思います。
つまり,セッション回数を繰り返し行い,そのセッションの前後で,PDCAを確実に回すことだと思います。
(P:計画,D;実施,C:チェック(振り返り),A:悪い所を改善)
また,必要な知識を書籍から吸収理解することだと思います。
Q:
先発組みに対しての不安は取り除くことはできそうですね。
A:
はい。
時間をかけて努力するだけだと思います。
その過程の中で,本当にコーチングが好きなのかも見えてくると思いますし,やらずに,うじうじ考えて行動せずに,不安だけを考えていたと気づきました。
そうですね。
やるだけやってみる。
そして,その感じを確かめてみることですよね。
Q:
力強いご意見を聴かせて頂きました。
先輩達に対する不安は,方向性も見いていて大丈夫だと分かりました。
もう一方の心理面を必ずしも理解をしないと,コーチングはできないのですか?
A:
人の心理の状態が理解できないと,目標を達成することができない人が多いのではないかと考えているからです。
Q:
具体的に教えてください。
A:
例えば,ダイエットを例に説明します。
今まで数々のダイエットを経験され,食事・運動・記録の3要素が大事なことは理解していると思います。
食事では,総カロリーや食物繊維の知識があり,運動も総摂取カロリーよりも消費カロリーを増やせば解決できるはずです。
分かっているけどできない。
顕在意識でダイエットをしたい。
しかし,潜在意識では,過去の経験から実現はムリと考えている。
こういった自分の中にある矛盾をいかに解決するのか。
そこで,心理学を理解し,コーチングの実践の場に適用することが,必要であると痛感しているのです。
Q:
なるほどね。
頭では理解しているが,いざ実行すると続かないし目標を達成できない。
その解決をするには,心理学を学び,潜在意識の否定する思い・考えをどうやったら解決できるのか,その糸口がつかめると考えているのですね。
A:
そうです。
Q:
そうしますと,心理学を学び理解すれば,自信をもってコーチングができるとお考えですか?
A:
エンジニアの経験が長く,日々問題解決する際,QCストーリ等の各種手法を使い,過去の体験から最適解を導くことをしてきました。
心理学の面でも理論を理解し,色々な場面に適用できる法則を体系化し,いつでも,その法則の引き出しを見つけることができれば,対処できると思っています。
Q:
なるほど。心理学の理論を学び,実践できるパターンをいくつも持っていたいと,いうことですね。
そのパターンがあれば,すべての状況に対処できると考えているのですね。
A:
人間の思い込み・信じ込みはいかにして出来上がり,そして,人それぞれの価値観が形成されているのか。
その価値観に基づいて,人が行動している原理・原則を理解したいと思っています。
サラリーマン人生で常に問題に直面し,今ある事実の現状を把握し,設定した目標に対するギャップをいかに埋めるか。
心理学のパターンをいつも引き出しに持ち,そこに,仕事の経験を加味することで対処できると思うのですが・・・。
Q:
では,心理学をすでに学び始めているのですか?
A:
はい。
そうです。
NLPは,六本木ヒルズの2H完結講座から,いくつかの有名どころのセミナーにも参加しています。他のメンタルヘルス系の体験講座にも参加しています。
Q:
心理学を学ぶ理由も明確ですし,既に行動を取られていることは分かりました。
それらを学んでみた感触やお気持ちはどうでしょうか?
A:
NLPは,脳のマニュアルと呼ばれ,3人のカリスマセラピストの成功事例を分析整理し,実務に使える心理学を体系化されていることは理解しました。
しかし,自分が望んでいるのは,心理学の理論であり,対人関係での実践スキルは,コーチングで一通り学びましたので,期待に対して若干ズレがあると思いました。
他のメンタルヘルス系のセミナーも,理論がなく自分が望むものではないことと,カウンセラー/セラピストの独り立ちには3.5〜4年かかると言われ,そんなに自分の気持ちの中で余裕がないし,今一な感じを受けました。
Q:
少し焦りがあるように感じられますね。
A:
ええ。復職するか・どうするかを判断しなければいけないので。4年も待てないし,復職したとしても4年も耐えることが現実的にムリと判断しているからです。
Q:
4年は待てない。では,何年であれば,現職を継続できるのですか?
A:
2年ですかね。
Q:
2年であれば,何とか耐えられそうだと。
2年間の時間的猶予があれば,相当な準備ができそうですよね。
A:
それは,あくまでも最悪のケースを言っているのであって,マックス2年間も現職に留まることは現実的ではありません。
Q:
はい。分かります。
現職での頑張れるスケーリングとして時間要素を把握させて頂きました。
では,心理学を学び,コーチングで起業をすることができることが理想となりますか?
A:
そうできれば最高に良いと思います。
どうも,今ひとつコーチングで起業するのも決め手がないのです。
Q:
心理学以外にも何か足りないと。
それは何になりますか?
A:
上手くクライアントの目標を達成することができるかどうかに自信がないのだと思います。
Q:
自信の定義を教えてください。
A:
う〜ん。
もっと,問題解決の手法や,マーケティング,インターネットに関する集客方法など足りないものを上げると切がないですが・・・。
Q:
それらの足りないものを,すべて理解吸収した後でなければ,コーチングはできないと考えているのですね。
A:
言葉のやり取りだけであると,そうなってしまいますね。
そうは言っても,世の中にあるビジネス系の知識をすべて網羅的に吸収理解するなどと考えていると,一生かかっても実現できないですね。
Q:
現状のリソースはどうなのですか?
A:
サラリーマン人生を21年も経験しているので,何も身につけていないと判断する自分がいけないのですね。
Q:
そうですね。
自己受容ができていない典型例になりますね。
できない,足りない,不安の状態を認識することは良いことです。
人生の生涯をかけて今足りないものを,一つずつ吸収していくのが,本当の意味の勉強なのではないですか?
A:
その通りですね。あまりにも自分の知識や実績を否定し過ぎていますね。
何もできなけれれば,管理職となり40名もの部下を持つ立場になれる訳がないですからね。
Q:
コーチングを実施していて足りない知識と,現状のリソースで上手くいったことの両方を聞かせてください。
A:
足りない知識としては,先ほども言いましたが,もっとコーチングに関する書籍を読むことだと思います。
沢山読んで理解し,コーチングに関する「うんちく」が語れ,いつでも,コーチングスキルを自在に操ることができる状だと思います。
上手くいった例としては,事実を聞き出し現状把握から,目標達成に向けての情報提供やIメッセージの意見が言えて,クライアントが喜んだことですね。
Q:
そうですか。
コーチングに関しては,知識をつけることで自信になるのですね。
そして,上手くいった事例からの状況分析力もあり,今現在の知識量も多く,クライアントに良いアドバイスができている。今までのお話を整理させてもらっても良いですか?
A:
はい。お願いします。
Q:
復職はしたくない。
復職の代案としてコーチングで起業したいものの,コーチングでは今ひとつ自信がない。
その自信がない根拠は,心理学の知識が足りない。
そして,コーチングに関する知識も相当量吸収したい。
では,心理学とコーチングの勉強は,どのくらい量が必要で,いつ頃までかかると見積もっていますか?
A:
心理学は,長期間の特定セミナーで学び,その時の感触を味わって確かめたいと思っています。
また,心理学もコーチングも,書籍からの知識で相当補えると認識しています。
なせなら,コーチングスキルは対面セッションで学び,自主勉強にて電話セッションも繰り返し行っているため,今必要なものは理論的な知識であり,知識を得るのであれば書籍で十分であると思う。
Q:
習得期間はどのくらいかかりそうですか?
A:
そ〜ですね。フォトリーディングができますので,確たる根拠がないですが,1冊1時間として,コーチングは20冊,心理学は50冊くらいでしょうか。
時間にすると,70Hの計算になりますね。
1日10H読書をすれば,7日間になりますね。
Q:
では,必要な書籍70冊が,すべて読み終わったと仮定しましょう。その時の状態はどうですか?
A:
もの凄く自信をもっていると思います。
Q:
どのような感じですか?
A:
そうですね。知識があり,セッションの展開にも非常に余裕があり,自信をもって,どのような問題や課題にも適確に対処できると思います。
Q:
そう思える根拠は何になるのですか?
A:
今までの仕事の経験から来ているのだと思います。
わたしはエンジニアであり,学者が研究領域で使うような広く深い知識は必要なく,実務で使える範囲の知識を持つことで,種々の状況を潜り抜けてきました。
それと同じで,実務で使えるコーチングの必要最低限の知識を吸収し,必要に応じて適用・応用できる状態にしたいのです。
また,心理学に関しても,今までメカニック系の知識はそこそこ持っているつもりですが,人間に関して興味を持ち始めてから日が浅いので,沢山の知識を吸収することで実務で絶対に活用できると踏んでいます。
Q:
あなたは,知識を一旦体の中に吸収消化し,それをあなたなりに咀嚼し,仕事で活用できる能力がおありなのですね。
大半の人は,理解はするが実践がでいない場合が多いと思います。
自分なりの解釈で,吸収したものをアウトプットできる素晴らしい能力を身につけている。
A:
はい。
ありがとうございます。
自分なりに咀嚼して自分よりも知識を活用している人は多いと持っているのですが。
Q:
何割かの人はできると思います。
ただ,すべての人ができることではありませんよ。
自分を評価する自己基準の持ち方の問題になりますが,もう少し客観的に,周りを冷静に見れる人だと思いますので,あなたと同じように他人ができているか見てください。
部下の人達が同じようにできずに,イライラしたことなどないですか?
A:
そう言われてみると,そうかも知れません。
書籍から自分の心に残ったフレーズや考え方を取り入れて実践していることが多いと思います。
部下が同じ資料を見ても,読まずに捨てる人もいれば,読んでも何の感じない人,読んで理解しても実行しない人,読んで理解し実行する人に分けられますね。
Q:
自己基準を意識するようにしてみてくださいね。
もっと,色々な部分で自信を持ってください。
もっと,自分を優しく受け入れて,誉めてあげてください。
そして,もっと自分を好きになってあげてください。
A:
はい。
非常に良いアドバイスを頂きまして,ありがとうございます。
もの凄く,心に響きました。
自分に優しく,何事も受け入れることをしてゆきたいと思います。
Q:
ここで,お話しを整理させてもらっても良いですか?
A:
はい。
Q:
復職はしたくない。
その代案として,コーチングで起業する。
しかし,心理学の知識と,コーチング自体の知識を書籍70冊から吸収することが必要。
その知識が吸収できた後の姿は,非常に満足され自信に満ち溢れた状態になる。
では,本題の現職への復職ですが。残りの日数もありますし,現時点ではどのような判断をした方がよいと思いますか?
A:
現職への復職は,お金を稼ぐ最終手段と位置づけておきたいと思います。
コーチングの真髄を理解した後に,自分がどのような気持ちになるのか,できる限り努力をしてみて判断したいと思います。
Q:
では,必要と考える書籍を読む。それを継続すると約束してもらっても良いですか?
A:
わかりました。数字的には確約はできませんが,その時その時に自分が必要と思う書籍を,片っ端から読んで理解してみたいと思います。
Q:
本日のセッションの感想,気づき,次回へのフィードバックがあればお聞かせください。
A:
現職で耐えれる期間がマックス2年が分かりました。
起業は現職からの逃げではない。
コーチングでの起業は,コミュニケーションのコンプレックスがあり,マイナスと思っていたことが,実はパンドラの箱を開けたような感覚があります。
どこまでいけるか分からませんが,自分自身の知的欲求があることが理解できました。
そして,先に活躍している方々に対し,どうすれば追いつけるのか,そして自分の持つ能力を生かして対応するのか,もやもやしていたものが,かなりはっきりしました。
今回の本題についても,これだけ周囲に取り巻く思いや感情を改めて見つめることで,とりはえずは復帰して最大2年以内に何とかするぞという前向きな気持ちになれました。
Q:
色々なものが絡みつき,ご自分の中でこんがらがっていたと思います。
今回のセッションにて上手く整理ができたのではないかと安堵しています。
では,季節の変わり目は,体調を崩されることが多くなりますので,夜更かし等の無理をなさらずに,またお耳にかかりましょうね。
A:
本日はどうもありがとうございました。
それでは,失礼します。
少し生々しい内容をお届けしました。
心の葛藤が起り,自信喪失や自己嫌悪になり,自分を責める悪循環から,いかに早く抜け出すか,一つでもヒントになって頂ければ幸いです。
人としてこの世に生まれ出て,自分の人生を謳歌して楽しむことができるように,「プチうつ上司」のあなたを元の「魅力的な上司」にプロデュースする 小林 徹でした。
本日も最後までお読み頂きありがとうございました。